100冊本読破(2008年06月10日~2010年4月23日)

カテゴリ:目指せ本100冊読破!

コメント(7) / この記事のURL

100冊本2回目、やっと読み切りましたーー。長かった。
1年と10カ月くらいですね。
前回1年半くらいだったので、伸びてますが、明らかに分量の多い小説が増えたからではないかと。

今回はとにかく、伊坂幸太郎さん、石田衣良さん、池上永一さんの作品にはまりました。
それをきっかけにしてミステリーも結構読みましたし、面白い本にも結構出会えました。

100冊の中でベスト10をやってくれと言われたんですが、
なんとも順位をつけるのは難しい…。
どれも面白いんですが、バランスも考えながら参考程度に並べてみました。



第1位 ラッシュライフ


伊坂ワールドに引き込んでくれたきっかけになった一冊。
たまたま書店で手に取っただけだったんですが、まさかここまではまるとは。
主人公がめまぐるしくかわり、あれよあれよという間に読み切ってしまったという感じですが、
そのテンポの良さと、物語がいたるところで交わる瞬間が好きでした。
全体を俯瞰しようとすると、まるでだまし絵のような描き方。
くすっと笑わされたり、「こうくるか」とうならされる文章が面白く、
この本を面白いと思えれば、他の伊坂さんの本も楽しめるんじゃないかと思います。



第2位 シャングリ・ラ 上・下


こちらは、池上さんの本にはまるきっかけになった本。
こっちもたまたま書店で手にとってはまったんですが、
よくよく考えてみるとはまった人ってみんな頭文字が「い」(笑)
好きな本探してて、たまたま近くにあった本で面白そうだから読んでみたってのが丸わかりですね。

沖縄の方で、沖縄を舞台にした物語が多いんですが、
これはまたまったく別の世界。
池上さんの作品にだいたい共通して、とにかくキャラクターがものすごく特徴的。
「ここまでいくか!」みたいな、突き抜けた感じが多いです。
現実にいたら恐いくらい(笑)
そういったキャラクターの勢いとか、物語がどんどん大きくなっていくとこなんかも好きなんですが、
やはりこの作品で一番気に入ったのが世界観です。

CO2を削減するために、炭素経済=炭素に税金がかけられる時代を背景にして、
アトラスという保護区域と、その外側で生まれ育った主人公との関わりを描く。
”軽いものほど価値がある”時代を描きながらも、抱えている問題は現代と一直線につながる。
物語の面白さがありながらも、そういった世界観に準じたアイディアがあり、
よくぞここまで書ききったなぁーーって感じました。



第3位 池袋ウエストゲートパークシリーズ


石田衣良さんの池袋ウエストゲートパークシリーズ。
どれも面白いので、シリーズでまとめることにしました(笑)
最初のころより、マンネリ化してきてるって結構言われたりしますが、
僕はそれはそれで安心して読めるシリーズなので、好きです。

「灰色のピーターパン」は、最初に手にとった一冊で、
「灰色くらいがちょうどいい、ちょっとは汚れて生きてみよう」という帯が前から気になってて読んでみました。
「灰色くらいがちょうどいい」というのは、このシリーズ全体にぴったりな響きのように感じますし、
実際に生きてても、正解とか不正解がはっきりしているわけではない世の中で、
この言葉はしっくりくる言葉のように感じます。

現代に数多くある問題を切り取り、その中で悩む人々を描きながらも、
それでも主人公マコトが自分なりの解決へ向かって進んでいく。
誰が正しいってわけではないけれども、その問題を垣間見る中で、
僕ら読者が問いかけをされているようなそんな気になります。



第4位 容疑者Xの献身


ミステリーで読んだ中では、一番うならされた一冊だったと思います。
単純なトリックなのだけれども、そこに介在する人の思いの強さと、
淡々と進んでいくなかで、感情が一気に現れるラストの一瞬がものすごく際立って感じられました。
伏線が次の伏線に繋がっており、そういうことか!とものすごく納得させられました。



第5位 エンデの遺言―「根源からお金を問うこと」


えー、小説とは全然違いますが、
大事な一冊だと思うのでランクイン。
リーマンショック後、現在は不況ながらもだいぶ落ち着いてきた感じもしてきてますが、
相変わらず対症療法ばかりで根本的なお金について考えようとする動きが感じられない。
(僕の知らないところではあるのかもしれないけれども…)
このまままた同じことを繰り返していくのだろうかと思うと、
やはり、考えていかなければならない問題なのだと思う。
面白い文章ってわけじゃないけれども、お金ってどういうものなんだろう?と考える上で、
非常に面白い視点を持った一冊だと思う。
お金をどう扱うか?とか、お金のもつ仕組みを解説した本は多いけど、
お金というものがどういう役割を持つのか、その本質について書かれた本はまだ、あんまり出会ったことがない。



第6位 ぼくのキャノン


池上さんの作品もう一冊。
前述のシャングリ・ラより、読みやすさでいえば、こっちのほうが読みやすいので、
初めて読む方はこの一冊から読み始めるのがいいかもしれない。
とにかく村のエネルギーがすごい。
そこで生きる主人公の3人の子どもたちも力強く、
謎を秘めた3人の老人に、ことぶき隊など、魅力的なキャラクターが多い。
途中から一気に話が世界に広がり、一体どこに向かうの!?と思うが、
最後はきちんと締めてくれる。
池上さんの作品は、この生き生きとした感じがいいなぁーと思う。



第7位 変革は、弱いところ、小さいところ、遠いところから


自主上映映画「降りてゆく生き方」を見に行った時に買った本。
競争から降りた、別の生き方を提示する事例を、筆者を中心に描いていく。

べてるの家の、弱さを持つ人だからこそのアイディアを出し合いながらともに生きる人々や、
まちづくりワークショップを通じることで、今までずっと住んでいたのに知らなかった自分の町のよさを知る事例なんかが掲載されている。

最後のほうに出てくる、
「私がいちいち勝つということは、相手はいちいち負けたということで、仲間との関係がきしんでくるのは、当たり前の道理なのです」
「ぶつかったら降りること。それをくり返すこと。それができればきっと、清水さんは負けなかったってことなんですよ」

という文章が非常に印象的でした。
弱さがあることは別に悪いことではないと思います。
弱いところがあれば、実はよい部分だってあるのが人間なのだけれども、
今の社会にはきっと、そのよい部分を評価してあげられるだけのものさしが、全然足りてないんじゃないかなと思います。

たとえば、仕事ができるとか、勉強がよくできるとか、そういったことって評価の一部分でしかないはずで。
相手のところまでちゃんと降りていくことができるのならば、そのことにきっと気づくことができるのだと思います。



第8位 オーデュボンの祈り


伊坂さんの本の中では、結構有名な一冊ですね。
未来を見通せるカカシが登場するあたり、設定が面白い。
ちょっと変わった登場人物たちが物語を彩り、
大きな謎が最後には解き明かされる。

伊藤を追う、警察官の城山のシーンが生々しく、恐ろしいが、
奇妙な島の現実と、城山のシーンとが重なる時、
奇妙な島ならではの理屈で結末を迎えるところも、なんともうまい。



第9位 パートナーと気持ちが100%通う10の法則


100%通うってのは難しいけれども、
自分と相手の基準は違うものだという前提に立った指摘が、なかなか的を得た指摘だなーと感じました。

考え方も違えば感じ方も違う。
パートナーでなくても、それは誰にでも言えることで、
まずそれをきちんとわかってることはとても大事なことだと思う。

全部が全部、その通り!って思ったわけではないけど、
参考になる一冊だなーと思いました。



第10位 朝型人間になれる本


朝型人間にはなれてないですけれど(笑)
ただ、こういったハウツー本には珍しく、
著者の試行錯誤の様子にあわせて書かれているので、
非常わかりやすく、納得する。
朝型になりたいなーーと思いますね(汗;



コメント(7) / この記事のURL