28冊目 青の炎(貴志 祐介)

カテゴリ:目指せ本100冊読破!

コメント(0) / この記事のURL


28冊目 青の炎(貴志 祐介)


怠け者で酒乱でギャンブル癖があり、子どもに暴力まで振るったために裁判で別れた元父親が、突然現れ家に居座るようになる。
母親のみならず、妹までもが危険にさらされた時、主人公の秀一は元父親を「強制終了」させるために完全犯罪を企てる。

警察も法律も守ってくれないとわかった時、どうするべきなのか。本来であればその状態を脱出するためのセーフティネットがあってしかるべきだと思うけれども、実際には苦しい状態で耐え忍ぶ生き方をしている人もいる。

自分がやるしかないという論理的な結論を出した主人公は、家族を守るために完全犯罪のための準備を着々と進める。
法医学の本を読み、道具を集め、正しい結果が得られるかのトライアンドエラーを繰り返す。
事を成したとき、彼の元に残ったものは何だろうか。

人を殺してはいけない、それは当然その通りで、間違いないことだけれども、主人公のような状態に陥った人にたいして、それを言うことができるだろうか。

本のラストの展開に、胸を締め付けられた。

コメント(0) / この記事のURL


コメントする

お名前
コメント